互いに影響し合い、食文化が華やぐヨーロッパの中でもフランス料理は16世紀ルネサンス期にイタリアからもたらされ、ブルボン王朝隆盛期に発達したものと言われています。煮込みを中心とする家庭料理から、正餐に用いることの多いフルコースまで様々です。
また近年日本でもポピュラーなイタリア料理ですが、その基盤は古く、フランス料理の原形にもなっています。素朴な食材をシンプルにアレンジするトスカーナ料理、魚介中心のヴェネツィア料理、トマトやオリーブを多く使用するナポリ料理など、地方ごとの特色が際立っています。
宮城調理製菓専門学校では、それらの特徴を十分に理解しながら、それらの伝統から最新の調理法まで実習・実践を通して効率的に学び、さらに外国人の特別講師による授業を毎月実施し、グローバルに活躍できる人材育成を行っています。
調理現場で求められる食品を扱う上で必要な食品の衛生安全管理を徹底指導。
宴会や披露宴などを想定した調理を、校内施設で実践。
第一線で活躍する料理人を講師に招き、特別授業を実施。
● | 日本料理・西洋料理・中華料理・鮨の基礎技術の習得 |
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● | 各分野の基礎を基にした応用技術の習得 |
● | 集団調理など応用的技術の学習 |
● | 校内レストランにてフランスコース料理を提供する運営 |
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● | バンケットホールにて摸擬の披露宴を実施 |
● | 特別講師によるフレンチ実習 |
1年次は調理人としてのマナーや基礎知識を身につけ、2年次は集団調理場での実践や校内の実践研修施設を使用した運営授業を中心に実践力を高めます。
MON | TUE | WED | THU | FRI | |
1校時 | 調理実習 | 栄養学 | 公衆衛生学 | 食品衛生学 | 栄養学 |
2校時 | 〃 | 食文化概論 | 〃 | 調理理論 I | 食品学 |
3校時 | 〃 | 食品衛生学 | 〃 | 食品衛生実習 | 〃 |
4校時 | 食品学 | 調理理論 II | 調理実習 | 調理理論 I | 調理理論 II |
5校時 | 理理論 I | 総合調理実習 | 〃 | 調理実習 | 調理実習 |
6校時 | 食品衛生学 | 〃 | サービス実践学 | 〃 | 〃 |
7校時 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
MON | TUE | WED | THU | FRI | |
1校時 | 調理実習 | 調理実習 | 調理実習 | 調理実習 | 調理実習 |
2校時 | 〃 | 〃< | 〃 | 〃 | 〃 |
3校時 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
4校時 | 〃 | 〃 | 高度調理技術実習 | 〃 | フードサービス実習 |
5校時 | 〃 | 経営学 | 外国語 | 〃 | 〃 |
6校時 | 〃 | FC学 | 〃 | 〃 | 〃 |
7校時 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
日々がんばる私たちに対して、先生方は私たち以上の情熱をもってていねいに指導してくださいます。そんな毎日の中で心がけているのが、一回の実習で先生からできるだけ技術を盗もうということ。2年間という限られた時間の中で、将来に活かせるものは積極的に身につける姿勢を宮調で学びました。
宮調では、食品添加物を一切使用しません。ですからブイヨンやフォン・ド・ヴォー、フュメ・ド・ポワソンといった「だし」を作る授業が充実しています。また、調理中に出るごみをボウルの中にまとめながら料理を仕上げるのですが、このことは特に就職してから役立つのではないかと思っています。これからも、できるだけ知識と技術を習得して、先輩からも後輩からも信頼される社会人になることを目指していきます。
ANAインターコンチネンタルホテル東京 勤務
佐藤 優太さん
上級調理コース 西洋料理専攻 平成28年卒
福島県 東稜高等学校出身
ANAインターコンチネンタルホテル東京、帝国ホテル(東京)、ホテルオークラ(東京)、ホテルニューオータニ(東京)、銀座うかい亭(東京)、ミラキュルーズ(東京)、湯本富士屋ホテル(神奈川)、オーベルジュ オ ミラドー(神奈川)、グラナダ(東京)、ひらまつ(東京)、オザミワールド(東京)、仙台勝山館、ホテルメトロポリタン仙台、ホテルモントレ仙台、秋田ビューホテル、八甲田ホテル(青森)、郡山ビューホテル、アル・ケッチャーノ(山形)、レストラン シェ・ヌー(宮城)、ルイ ドゥ レトワール(宮城)、ハミングバード インターナショナル(宮城)、ミアアンジェラ(宮城)
※過去3年の主な就職先の抜粋であり、上記以外にも多くの就職実績があります。
■調理師免許(国家資格)
■食品衛生責任者
■衛生専門士称号
■調理師養成施設助手
■フードコーディネーター3級(受験希望者)
■食育インストラクター(受験希望者)
■フード・テクニカル・マネージメント・コーディネーター(受験希望者)
西洋料理専攻編
私が料理人を志したのは高校生の時です。とある有名店の西洋料理を初めて食べる機会に恵まれました。その時、今までには食べたことのない、おいしくて不思議な味に深く感動して「このような料理を作りたい」との強い憧れを抱いたのがきっかけです。
あの日から様々な経験を積み、今、私が思うのは、調理に関しては理論も大切ですが、まずは体験と体感をすることがもっとも重要であるということです。
食べること。それは、生きることです。この学校で学ぶ高度な調理技術や知識、学問は、みなさんの将来にとって必ず役に立つと確信します。最初は上手にできなくても大丈夫です。あせらず、少しずつがんばりましょう。
そして、私が思う「一流」とは。それは常に自分のことより、相手のことを思いやることのできる人っです。一生涯学び続け、また自らの体験を押しつけるのではなく、後進に指導できる人ではないかと考えます。 「桜梅桃李」(おうばいとうり)という言葉があるのを知っていますか。桜、梅、桃、李(すもも)のことですが、それぞれが美しい花を咲かせることから、よく「人生」になぞらえることがあります。他人と比べ、争うことより、まずは自分らしく生きることが大切。あなたも自分らしく生きられる道について、じっくり考えてみてください。